Reference Point 農業系ニュースピックアップサイト

個人的に気になった農業系のニュースをピックアップ。これからはイチゴが大変。

見える化の次はやはりAIなのか? BOSCHボッシュの病害予測サービス「プランテクト」

以下、2017年6月8日、SankeiBizより一部引用

 ドイツの自動車部品大手ボッシュは8日、人工知能(AI)を使いハウス栽培の野菜や果物の病害を予測するシステムの受注を日本で開始したと発表した。トマトのハウス栽培を手掛ける農家向けにAIを活用した病害予測サービス「プランテクト」の提供を8月から始める。

 病害発生に影響を及ぼす温度や湿度、日射量などをセンサーで測り、各種情報をAIで解析。病害被害を予測し、農薬を使う最適な時期を通知。農家は感染前に農薬で対策がとれる。予測の精度は92%を誇るという。

 

 
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環境モニタリングにAIってのは、ある意味当然の組み合わせと考えますし、時代の流れなんだなぁと思わせる記事です。
個人的にボッシュといえばブレンダーなどのメーカーなんですが、もはやどこが作っているか等は注目しなくても良いポイントでしょう。

この記事で取り上げているような環境モニタリング装置は昨今の大規模農業法人では導入がどんどん進んでいる印象があります。
しかし、本当に導入を進めるて欲しいのは新規就農者であるとも考えます。
新規就農者が今まで10年かかって掴んでいたコツも、環境モニタリング装置があれば短縮ができるはずと、今シーズン自分が働く圃場を見て考えました。
失敗を繰り返し覚えていくことも必要ですが、効率よく短期間で失敗を繰り返すことも重要だと考えます。

農業の効率化は大規模でこそ威力を発揮する、だけでは何か、面白くないじゃないですか。
小規模でもテクノロジーで補えて、面白い農業が可能になればなるほど、もっと可能性って広がると考えちゃうんですよね。

 

参考リンク

www.sankeibiz.jp

 

ボッシュ プランテクト(BOSCH Plantect)

www.bosch.co.jp

ミスマッチなのか、売れ残りなのか。農地バンクが前年比利用減

以下、2017年6月1日、日本経済新聞より一部引用

 農業の成長産業化のカギを握る農地の集約が伸び悩んでいる。農林水産省が23日公表した農地を意欲ある担い手に貸し出す「農地バンク(農地中間管理機構)」の利用実績によると、2016年度は約4万3000ヘクタールと、15年度に比べて4割減った。借り手の要求水準に見合う農地が少ないのが理由とみられる。

一部略

 15年度の利用実績は約7万6000ヘクタールで、14年度の3倍だったが、16年度になって急ブレーキがかかった。「貸し借りが成立しやすい案件が一巡した」(農水省幹部)という面も大きいが、高齢農家の耕作依頼を断った大規模農家に農水省が理由を尋ねたところ「区画が狭いか未整備」との回答が7割に達した。

 

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これ、使いやすい農地はもう農地バンクにはなくなったってことで、いいんですよね。
農業生産法人が求めるのは大規模でまとまった農地であり、小規模の点々とした農地って敬遠されるんですわな。
法人条件を満たすためだけに、点々とした農地を借りるってのもあるんですけど、その結果は耕作放棄みたいな土地になると。

こうなってくると、点々とした農地でしか出来ないことに気がついた人や企業が、次に勝つのかも、と考えてしまいます。
そうなった先に残った農地こそ、本当に考えないと駄目な土地、とかね。

参考リンク

www.nikkei.com

世界の食品業界が注目する2017年の5つの流れを見て、2017年の農業の流行りを探る

以下、2017年1月7日、ライフハッカーより一部引用

食品業界は今、私たちの食生活を大きく変化させそうな転換期の中にあります。私がその動向を予感したのは、数年前にスーパーマーケットに足を運んだ時です。小麦粉に変わる代替粉としての「アーモンド粉」が売り切れ状態になっていました。そして数年経った今では、その代替粉が数億円規模のビジネスに成長しています。
食品新時代の革命は、まだまだ終わりそうにありません。2017年の動向をくわしく見ていきましょう。

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というわけで5つの流れについてはリンク先を読んでいただくとして、特に興味を持ったのはこの流れ。

5.新たなパッケージ、新たな表示

正直、新しい品種も、IoTに代表される新しい栽培方法も、結局はお客様に手にとってもらい、買ってもらえなければ意味が無いのだと思います。
新しい品種のいちごを扱っていると、特にそれを感じます。
テレビで扱ってもらっても、売れるのはそのシーズン。次のシーズンでは多くのお客様に忘れられています。
梱包、パック詰めといった昔ながらのやり方は長い時間をかけているからこそ、完成度も高いのだと思います。
しかし、現状のお客様にとっても見飽きられているとも考えます。

お客様に対してアピールし続ける、ってのは、言ってて無理じゃないかとも思います。
継続的にアピールするにはコストも掛かり、アイデアも出し続けることが必要になります。

でも、それでも、やるからには、今までのやり方も、新しいやり方も、どちらも必要なのだと思います。
注目されているのであれば、新しい流れに乗ってみるのも、必要なことなのでしょう。
今シーズンで形にできなくても、今年中には、ね。

www.lifehacker.jp