思いまでは残らない。東京都4倍にあたる農地が故人の名義のままかも
以下、2016年12月26日、日本経済新聞より一部引用
農林水産省は26日、国内農地の2割が相続時に登記上の名義人を変更せず故人のままである可能性が高いと発表した。該当面積は約93万5000ヘクタールと東京都の4倍に達する。登記上の名義人が不明確な農地の存在は大規模農家への集約を阻む要因になっているとみて、農水省は登記の必要性を農家などに周知する。
こうした「相続未登記」の実態が明らかになったのは今回が初めてだ。
農地として認められるためには耕作が必要だったはず。
また、農地だからこその税法の有利な点もあったはず、ですよね。
これらを考えても、農地の相続について二の足を踏んでいる人が多いのだと考えます。
今住んでいる所から遠いから。相続しても持て余すだけだから。
そして、自分が農作業を行うことが出来ないから、それが近所の目にどう映るかわからないから。
そんな理由を考えてしまいます。
どんな農地であれ、その土地を持つに至った思いもあるのだと考えます。
ただ、その考えまではつなげることは出来ないし、つなげてはいけないのだと思います。
だからと言って、相続がされていない農地がそのままにあるというのも、今後の農業にとって問題になりうるのだと考えます。
農地を集約することで実現する大規模農業法人が今後の農業のあり方であっても、この問題以外にもまだ表面に出ていない問題が、今後出てきそうに思えてきます。
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