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個人的に気になった農業系のニュースをピックアップ。これからはイチゴが大変。

農業大国オーストラリアに迫る新種病原体の脅威

以下、2016年8月18日付、ギズモード・ジャパンより引用

 

オーストラリア北東部、クイーンズランドのトウガラシに、黒変や茎が腐るといった異変が起きているようです。植物に黒い病斑が発生して、しまいには枯れるという症状の「炭そ病」とよばれる病気が疑われました。

生態学者の研究チームは、これまでオーストラリアのトウガラシに見られた、炭そ病の原因となるすべての病原体を検査しましたが、今回の病気には該当しませんでした。そこで範囲を広げながら分子技術と古典的分類法を使って調査を進めたところ、炭そ病を発症する可能性のある新たな病原体を発見しました。

 

全文はこちらから

 

とても興味深く、またとても怖いニュースだと考えます。

 

現在いちごの苗を育苗中ですが、炭疽病は常に注意を払う病気の一つです。 採苗から育苗、定植までの期間中常に意識しますし、万が一発生した場合は早急に農薬などで対応します。

しかし、この記事にあるように今まで確認されたことのない病原体を媒介にして炭疽病に感染するのであれば、今までの対応方法では防除も駆除もできないのではないか、とも考えます。

 

これが怖い。

 

今までの方法では防除と駆除ができないのであれば炭疽病が広がるばかりでなく、駆除のために使った農薬に耐性がついてしまい、余計に駆除が出来なくなるという悪循環が始まるのではないかと思い、本当に怖いです。

 

ただ、あらためて防除と駆除の方法を考える機会でもあると考えます。 防除の手段として、感染経路を見直すことでより効果のある防除方法が確立されるかもしれない。 防除をしているにもかかわらず感染してしまった場合、今までのの感染経路ではない部分も疑うことが出来るかも知れない。

 

これで大丈夫なはずだ、ではなく、常に疑い、最善を尽くす必要があると認識させられます。  

参考リンク 引用元該当記事