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個人的に気になった農業系のニュースをピックアップ。これからはイチゴが大変。

イチゴ苗の防除に使う蒸熱処理防除装置の小型化成功と農研機構が発表

以下、2017年12月13日、農研機構プレスリリースより、一部引用

・イチゴ苗の病害虫を防除できる蒸熱処理 1)防除装置の小型化に成功しました。
・小型化した本装置は、既存のプレハブ型冷蔵庫内に設置が可能であり、従来機よりも低
価格化と 70%の省電力化を実現しました。
・本装置を用いてイチゴ苗を効果的に蒸熱処理し、病害虫を防除するための「イチゴ苗蒸
熱処理防除マニュアル 2017」を作成しました。

 全文はこちらから(PDFへのリンク)

 

PDFファイルで注目したのが4ページ目と5ページ目の装置概要と実物の写真

これは、出来る、導入できるぞ。
苗入れてるのはふつーのコンテナだし、写真を見る限り既に導入している予冷庫だよなこれ。

数年前に宮城県山元町のGRAを見学した際、蒸熱処理を少しだけ見れたんですよ。
内に入れるのは無理だよなー、デカすぎ。あれ導入するのにいくら掛かるんだよって同僚と話してました。
しかしこれはいけるんじゃねぇか。

いちごはやってみてよく理解できましたけど、農薬欠かせないですわな。
今期は定植後に天敵入れてUBVランプ入れて、今のところ農薬使ってないんですけど、それでも今後使用予定はあります。
育苗期だって結構な回数農薬震ってます。

この育苗期の農薬の手間がなくなるのであれば、より売るための戦略が考えられる。
それだけじゃない、もしかすると、もしかするとだけど、本当に農薬が最小限のいちごってのが出来るかもしれない。

農薬の手間を以下に削るかってのは、コストだけじゃなく人の動かし方にも影響が出るのだと思います。
作業の時間をかける、人員を増やして手間ひまをかける。
こんな働き方は、多くの農業法人では未だに取り入れざる得ない働き方なんだと思います。
しかし、現代の働き方とはそぐわなくなっている部分でもあります。

長時間の作業もいとわないのがあたりまえ。

そんな考え方で人を使い捨てにするのではなく、長期的にスキルを伸ばすって働き方を取り込むためにも、こういう技術の導入ってのは、積極的に行うべきだよなってのが、自分の考えです。
価格調べてみるかこれ

参考リンク
引用元記事

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/files/karc_press_20171213.pdf