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遠距離の罠にかかった獲物を確認出来る新しい罠を導入へ。静岡県の有害鳥獣対策

以下、2016年11月26日、@S 静岡新聞 SBSより一部引用

 シカやイノシシなど野生鳥獣による農作物被害が深刻化する中、静岡県は伊豆半島浜松市で新たな対策に乗り出す。伊豆半島南部の賀茂地域では、情報通信技術(ICT)を活用した新しいわなを導入。浜松市北部では侵入防止柵の強化や捕獲技術の習得など、対策の推進役となる専門家を育成する。

中略

 囲いわなは縦5・2メートル×横5・2メートル、高さ2・7メートルのパネル式。餌を仕掛けた範囲内に動物が入ると、センサーが察知してメールを送信。スマホ所有者は受信したメールや、カメラの映像でわなの状況を確認でき、四方を囲んだ上部のパネル16枚を遠隔操作で下ろして閉じ込める。  わなの全面を開放することで、簡単に誘導できるのが特徴。編み目のわなと違い、捕獲後は外側が見えないようにパネルで遮断するため、「獣が暴れてわなに激突せず、肉質の劣化が少ない」(同事務所)という。

全文はこちら

 

これ、面白いのが箱罠にかかった獲物を見てから、箱罠の出入り口を作動できるって点だと思います。

 

通常であれば罠にかかっているか見回る必要がありますし、IoTを活用した罠でもかかったという連絡はあるけど、何がかかっているのかまではわからなかったと思います。 かかった獲物が何か事前にわかればその後の準備にもつながりますし、食肉として利用するのであれば解体までスムーズに動けると思えます。

 

また、狙った獲物が掛からずに他の獲物がかかるのであれば、その対策にも使える技術であると考えられます。

獣害を防ぐ、だけでなく新たな商品として活用。さらに商品の質を均質にする、という目的を達成できる、良い技術です。

獣害については従来の生息範囲から年々北上しています。

 

東北でもイノシシの被害は年々報告されていますし、ノウハウが無いので対応に遅れているとも考えます。 そんな状況で、この取組のような今までのやり方の先にある技術はとても参考になります。

防ぐ、そしてチャンスに広げる。 その為にも、この取組については注目を続けたいです。

 

参考リンク 引用元記事 静岡県賀茂農林事務所ホームページ