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個人的に気になった農業系のニュースをピックアップ。これからはイチゴが大変。

需要で考えると業務用、なのかも。業務用米に向けられた視線。

以下、2016年11月14日、NHK NEWS WEBより一部引用

 

ことしも新米がおいしい季節になりました。全国のコメの産地では、ブランド米の競争が激化する一方、国の政策によって、家畜のエサ用のコメの作付けが増加し、主食用米の需給は引き締まっています。新米の値段は2年連続で上昇。こうした中で引き合いが増えているのが、コンビニの弁当、飲食店などで使われる業務用のコメです。そこをターゲットに生産者も動き出しています。(仙台局 鈴木慎一記者)

 

一部略

 

しかし、コメ価格の上昇が続くなか引き合いが増えているのが、スーパーやコンビニの弁当、それに飲食店などで使われる業務用のコメ。業務用のコメは、家庭でコメを炊く人が減っている一方で、中食や外食の需要を取り組み、年々その市場規模は拡大傾向が続いています。全農の推計によれば、業務用のコメの消費量はおよそ320万トンと全体の4割に上ると見られています。

スーパーや外食チェーンなどの間では、消費者の根強い節約志向に対応しようと、より安い米を求めるニーズも高まり、コメの卸売業者の間でも業務用に、より安いコメを多く確保しようという動きが広がっています。ブランド米とはいかないまでも、味がよく価格を抑えた米をどう確保するかが課題となっているのです。

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近年、新規で発表されるブランド米が多くなっている気がします。調べたわけじゃないので気がする程度です。

高級層に向けた商品開発の手法として高級ブランドを作り販売、その後一般層へって手法は農業以外でもよく行われている、ある意味定番な手法だと考えます。

 

そんな中で、大量消費が見込める業務用ブランドの需要が増えるのも、現在の経済二極化を考えれば必然でしょう。

個人的な見解ですけど、ご飯を自分で作るより外食のほうが安い場合ってあるんですよね。 スーパーで販売されている198円の弁当を自分で同じ価格で作れるわけも無く、需要はとても高いことがわかります。

 

そして、低価格で販売するために業務用米を開発することで更なる需要を引き起こせる事も、理解できます。

考えものなのがこれが進んだ結果、中間層の、今まで存在していた普通のお米がなくなるのではという危機感です。 安くそれなりに美味しいお米、高くてとびきり美味しいお米、その2つだけで市場が構成されて良いんだろうかって、考えてしまいます。

 

ただ、これはどちらかの選択をしないと、そもそも米作りが継続できないという問題でもあると思います。 経済活動で考えれば、嗜好を伴った食事が高級路線にいくのは良いと思うんですけど、日々の生活の食事が何か影響を受け始めるのが、少し怖いです。

 

参考リンク 引用元記事