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農業の大幅規制緩和になるか?農業改革への抜本改正方針案を取りまとめ

以下、2016年10月6日、NHK NEWS WEBから一部引用

 

政府の規制改革推進会議の作業グループは、安倍総理大臣が目指す農業改革の実現に向けて、都道府県が生産を奨励する農作物の品種を決めたり、農家がJAグループを通じて農産物を販売したりする、今の制度の抜本改正を目指す方針案を取りまとめました。

 

全文はこちらから

 

記事中にある方針について、ザーッと読んで自分なりにまとめると

 

・肥料、飼料メーカーの業界再編 ・農業機械メーカーの新規参入促進 ・都道府県の品種推奨制度廃止 ・JAと農家のやり取り全般見直し

 

こんな感じですかね。

 

「安く部材を調達して、1円でも高く販売しろ」 「海外ともっと競争を意識しろ」 というのが、目的としてあり、そのための方針、ですね。

 

さて、ここからは個人的な意見です。

 

○肥料、飼料メーカーの業界再編について 良いような悪いような、です。 生産性だけの指針に基づいてしまうと、効果のある肥料、飼料まで潰されそうで怖いです。 地域ブランド品種を支える、その地域に特化した肥料、飼料まで潰されなければ良いとは思うんですけど、一緒くたにされないか不安だなーって考えます。

 

○農業機械メーカーの新規参入促進 これは良いと思います、すごく良いと思います。 というのトラクターやらコンバインやらの大型で専門性の高いものだけじゃなく、ハウス内の環境ログや農薬管理システム、ドローン等、これから期待される農業IoT分野等の参入が促進されると考えます。 農業ってもっと面白く出来るはずです。その為にも参入障壁が下がるのは歓迎です。

 

都道府県の品種推奨制度廃止 県の推奨品種っていい面と悪い面があるのかなぁと考えます。 県として推奨品種を決めれば生産量の確保ができると。 しかし、他の品種を栽培してみたいと思っても、量が取れないから見向きされないことになりかねない。

推奨品種制度を廃止すると、これはこれで収穫量が安定する品種に日本全国が統合されるんじゃないかと考えます。 輸出する事を考えれば多品種よりも統一品種のほうが他国に売り込みやすい面があります。 これが狙いなんじゃねぇのかなぁ。

 

○JAと農家のやり取り全般見直し 一番悩ましいのがこれ。 正直な話、JA全農がなにやってるのかはさっぱりです。 でも地域のJAの担当さんはとても熱心に取り組んでくれています。 地域のJAと二人三脚で農業を進める事自体、悪い事じゃないんだと農業に関わってから思うようになりました。 農業を外から見てる人ほど、JAは搾取ばかりするとか言ってる場面を見続けてきたのが原因とも考えます。 大規模な農家であればJAとやりあうことも可能ですし、問題ないんです。 JAと二人三脚でやってる小さな農家だとか、これから農業に入っていこうとする人のバックアップとしてのJAはこれからも必要ですし、そういった面が残ることは願います。

 

 

総じてですが、これらの方針案は良いことだと思います。

 

だからこそ、悪いものをただ潰すのではなく、異方向にするためにはどうしたら良いのかと、否定するだけで終わって欲しくないと、個人的に考えます。

 

参考リンク 引用元記事