熟練の感を数字にする。農業情報科学アグリ・インフォマティクスでベテランの腕を再現
以下、2016年9月25日、西日本新聞より一部引用
熟練農家のノウハウをIT技術によってデータ化する事業が九州で進んでいる。
AI(アグリインフォマティクス=農業情報科学)農業と呼ばれ、ベテラン農家の経験や勘に基づく「匠(たくみ)の技」を、情報通信技術を使って可視化し、一般農業者や新規就農者に継承しようという試みだ。既に福岡県や宮崎県で実証事業が行われている。日本農業は就農人口の減少や高齢化で、優れた農業技術が継承の危機にある。再生策の一つとして期待したい。
熟練者、匠の技、これらが日本のいたる所で受け継がれ、そして国自体を支えてきたと考えます。 農業も当然その一つで、多くの農家さんが培った様々な技術が今の農作物品質を支えている事は間違いないです。 農業人口減少に伴い、それらの技術が受け継がれないのは農業の衰退にもつながるはずです。
記事中にあるこの試みですばら良いと感じたのが、匠の技、熟練の技術を知的財産として保護した上でデータ化し可視化するという点。
技術は盗む物、という考え自体、その技術に価値があるということの裏付けです。 しかし、これらの技術を伝える技術も伝えられているかというと、難しいところだと考えます。
技術を培った人に敬意を払い、その上で技術を活用するアグリインフォマティクス、農業情報技術の取り組みに非常に期待を寄せます。