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個人的に気になった農業系のニュースをピックアップ。これからはイチゴが大変。

「交付金目当ての誘いだった」役員として招いた農家を追い出してトラブル?

以下、2016年8月24日付、河北新報ONLINE NEWSより一部引用

 

 東日本大震災で被災した宮城県名取市の農家の男性(76)を役員に招いた同県白石市の農作物生産販売会社「蔵王グリーンファーム」が国の交付金で農業施設を整備した後、男性に退社を求めたとして、トラブルになっていることが23日、関係者への取材で分かった。  退社を求められたとされる男性は「交付金目当ての誘いだった」と批判。地元での営農再開が難しくなったとして、同社に損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 

中略

 

 交付金申請には男性の名義が使われた。男性が居住地の名取市で同様の交付金を申請しても、既に受けた実績があるため、通常は認められないという。  男性側は「交付金が受けられなければ地元で営農を再開できない」と訴え、今年4月、計約1790万円の損害賠償を求める訴訟を提起した。  蔵王グリーンファームの幹部は河北新報社の取材に「人助けをしたいという純粋な思いで声を掛け、男性の身分は現在も役員のままだ」と説明。「退社願い」を送ったことについて「経営方針を話し合う場を持ちたいとの趣旨で、実際に退社は求めていない」と話す。

 

全文はこちら

 

うわー、触れたくねぇ話題だ。

 

東日本大震災後、農業復興の一環として様々な補助事情、補助金の交付が行われているのは有名な話で、補助金などにまつわるトラブルも非常に多いというのも有名な話です。 こうやって報道されるのはごく一部で、実際は大小問わず各地で見かけます。

 

個人的に見聞きしたケースだと震災後に宮城で農業をやろうとし移住してきたのは良いけど手当たり次第に騙すケース。

震災復興として宮城に進出してきた新規農業法人にあれやこれやで取り行って騙して逃げるケース。

 

こんな事例を身近で見てます。

 

同時に、震災で大きなダメージを受けたけど、地道に起動に乗せている人達も多く見ました。

 

本来であれば本当に頑張っている人と、震災復興のために本当に頑張ろうと宮城に来た農業法人が結びつけばいい結果が出るのですが、そうは行かないんだなと実感します。

真面目な農家さんって、真面目なのできっちり自分の手の届く範囲で農業に取り組まれていると思います。 大きすぎる夢を語らず、堅実に一手一手進めて、先を見越してる方々が多いです。

 

ダメな農家さんは、とにかく大きなことを言ったり、有りもしない実績を話したりします。

 

ただ、人間悲しいもので多くの人とつながりを得るのはダメな農家さんの方なんですよね。 外に出ていくのは事業が失敗してお金がないから、とは一切見せず、相手にお金を出させるとか、そんなんばっかり見ました。

 

企業にしてみれば初年度から利益を確実に出す必要があるはずです。 農家にしてみればそれまで経験したことがない、法人特有の契約とか管理とかがうっとおしくなることもあると思います。

 

これらをお互いが納得する落とし所が見つかるまでゆっくりやれれば、非常に大きな力になるとも考えます。

嫌な話もあるのはわかります。

 

だけど、そこで諦めず、小さくてもいいからスタートを切り続け、震災後の農業への取り組みが多く成功することを願います。

個人的な提案だと、農業法人を新規に立ち上げるけど、組む農家さんが不安とかだったら、従業員一人その農家さんのもとで一年やってもらうとかが一番良いんではないんですかね

 

参考リンク 引用元記事