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「北海道産牛肉」統一ブランドを秋から導入

以下、2016年5月16日、北海道新聞どうしんより一部引用

 

道は、ホルスタイン種など比較的安い価格で流通している道産牛肉の付加価値向上を目指し、秋から初の統一ブランドを導入する。名称は「北海道産牛肉」。道産牛肉の多くは「国産牛」と表示されて流通しており、「北海道」を前面に出すことで国内他産地との差別化を図る。また、環太平洋連携協定(TPP)など自由貿易の拡大を見据え、競合が懸念される安価な輸入牛肉との競争に備える。

 

全文はこちらから

 

TPPが始まったとして、日本産の牛肉の中で、更に北海道産として付加価値を付けることで他よりも優位に立つ、

というのは戦略として正しい行為と考えます。 また、北海道内の地域ではなく道内全てと対象とし、

明確な基準化を付けることは国内流通でも武器になるのではないかと考えます。

 

数年前、TPPに向けて生鮮食品、特に野菜や果物の輸出に関するセミナーに参加させていただいたことがあります。 その際、おそらく経産省の方だったと思うのですが、参加者に向かってお願いしていたのは以下の項目でした。

 

・国産の野菜も果物もオーバークオリティ。よってオーバーコスト。価格で勝てない。 ・国としては日本産として売っていきたいんだけど、皆様に参加を募ると産地を押し出してしまう。

   海外の方からは日本なの?○○って地方って日本のこと??と毎回聞かれて統一感が出せない。 ・自分の育てたものが世界一うまいのはわかった、わかったけどそこまで求められてないんだ、世界には。

 

的なことを言っていたような気がします。

 

和牛についても日本産というブランド以上の知名度がある日本産ブランド牛がすでに認知されている中、

改めて国産和牛の、しかも日本の一地域として押し出すのは経産省の考えとは反するのかもしれません。

 

しかし、生産者のプライドを考えると必要なことなんだと思います。

 

生産者と地方、そして世界に向けて落とし所を用意していただければ、皆様協力すると思うんです。 どうですかね、夢見過ぎですかね。

 

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